初心者のためのテクニカル分析1

2011年09月12日/ 情報を利用した取引

初心者のためのテクニカル分析1

 テクニカル分析とは、過去の値動きを示すグラフ(チャート)を分析して将来の値動きを予測する方法で、チャート分析とも言います。株式相場などの予想に古くから使われてきました。
 共通の感情や心理を持つ人間が相場を動かしているので、相場の動きには一定の法則があるはずだという考えがテクニカル分析の前提になっています。言い換えれば、過去の値動きから将来を予測できる法則をみつけられるという考え方です。

 チャートの代表 ローソク足

 チャートと聞いて、多くの投資家がまず頭に描くのは「ローソク足」です。これは値動きの姿がローソクそっくりの形で表現されるところからきています。
 ローソク足を書くために必要な値段が4本値といわれる始値、終値、高値、安値です。仮に1日の値動きを対象にすると、外国為替の場合にはウェリントン市場の始まりからニューヨーク市場の終わりとするか、東京市場が開いている午前9時から午後5時までとするかの2つの種類があります。
 始値より終値が高い場合は長方形を白(陽線)、逆の場合は黒(陰線)で表わします。高値と安値は細い線で結び、長方形から上に突き出た部分を「上ひげ」、逆に下に出た部分を「下ひげ」と言います。ローソク足は対象とする期間で呼び名が変わり、1日は日足、1週間は週足、1カ月は月足です。
 ローソク足の見方としては、陽線は買い勢力が売り勢力より強いことを示します。陽線、陰線の長さは勢いの程度を表します。始値と終値が同じ値段の場合を「同事線」と呼んでおり、この現象は、相場の転換点に現れることが多いようです。また、高値圏での長い上ひげは相場の反落を、安値圏での長い下ひげは相場の反発をそれぞれ暗示するといわれています。

 移動平均線で全体の流れをつかむ

 ローソク足に並んで多くの投資家に使われているのが左下にある「移動平均線」です。相場は刻々と変動しており、突発的な材料によって一時的に急騰・急落することがあります。
 極端な値動きを排除して全体の流れをつかむ方法が移動平均の考え方です。たとえば、9日間の移動平均値は過去9日間の為替レートを足して9で割って算出します。
 移動平均線の種類には短期(~25日ぐらいまで)、中期(~100日)、長期(~100日以上)があり、日々の値動きを示すチャート(日々線)に対して、それぞれどのようなトレンドを描いているかを見ていくことが重要なポイントです。

 


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Posted by kinkinきんきん at 21:04│Comments(0)
 
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