有事のドルから有事のスイスフランへ

2011年09月08日/ 通貨の選び方

   有事のドルから有事のスイスフランへ


スイスは永世中立国として有名な国です。したがって、スイスフランは国の政治的中立によって安全な通貨としての地位を確立しています。とりわけ、01年の同時多発テロ以降は、ドルが売られると、代わりにスイスフランが有事の避難先通貨として買われる傾向が強まっています。



スイスフラン有事の避難先通貨


スイスの金利は日本に並んで低いため、スイスフランは「キャリートレード」の対象になりやすいという特徴があります。キャリートレードとは、低金利通貨を調達して売り、高金利通貨を買って金利差を得るという運用手法です。


スイスは国内の株式市場や債券市場が小さいため、為替取引は実需よりも運用目的の売買が中心になっていると言われています。

しかしながら近年は金融危機の影響で、他国の金利も軒並み低下してきており、今後の動向によっては、外国為替市場におけるスイスフランのニーズに変化が出る可能性もありそうです


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Posted by kinkinきんきん at 09:46│Comments(0)
 
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