レバレッジのリターンとリスク

2011年09月11日/ 外国為替証拠金取引

    レバレッジのリターンとリスク



外国為替証拠金取引のメリットの一つに、「少ない資金で大きく運用できること」が挙げられます。この証拠金に対する取引可能金額の比率を「レバレッジ」と言います。もともとレバレッジはテコの原理の事です。金融の世界でレバレッジと言う場合は、少ない資金でその何倍もの運用効率をあげることを意味します。




少ない資金で何倍もの金額を運用



レバレッジには倍率があり、10倍~200倍などがあります。10倍の場合は、10万円の証拠金で1万ドル(1ドル=100円として100万円)の取引が出来ます。つまり、証拠金に対して約10倍の金額分の取引が出来るわけです。


レバレッジを効かせる取引は、うまく予想があたれば大きな利益を得る事が出来る半面で、予想が外れた場合は、大きな損失を被るリスクがあります。


したがって、外国為替証拠金取引では、レバレッジのメリットとリスクをしっかり理解しておくことが必要です。




テコの作用で利益もリスクも高まる



1ドル=100・30円のとき、A氏とB氏が10万円の証拠金で、それぞれ異なるレバレッジでドルを購入することにしました。


A氏はレバレッジ10倍を選択し、B氏はレバレッジ100倍を選択して10万ドルを購入しました。



円安ドル高が進み、2人が持っているドルを101・80円で売り、利益を確定した場合、A氏は1万5千円({売値101・80円-買値100・30円}×1万ドル)の利益を得て、証拠金10万円に対して15%の利益を得ました。


一方レバレッジが大きいB氏が購入した10万ドルは、15万円({売値101・80円-買値100・30円}×10万ドル)もの利益を得て、証拠金10万円に対して150%の利益になりました。




これとは逆に、円高ドル安状態が続き、2人が損失限定の為に持っているドルを99・80円で売ることにした場合、A氏は5000円({売値99・80円-買値100・30円}×1万ドル)の損失が出て、証拠金10万円に対して5%の損失になります。



一方レバレッジが100倍のB氏は5万円({売値99・80円-買値100・30円}×10万ドル)もの損失がでてしまい、証拠金10万円に対して50%の損失になります。


このように、レバレッジが大きいほど、大きな利益を狙えますが、その分リスクも高くなります。はじめて外国為替証拠金取引にチャレンジする方や、初心者の方はレバレッジについて十分な理解と注意が必要です。


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Posted by kinkinきんきん at 06:39│Comments(0)
 
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