円高でも大丈夫!

kinkinきんきん

2011年09月10日 07:22

   円高でも大丈夫

外国為替証拠金取引を進めるうちに、国際経済の動向に敏感になってきました。そして「日本の景気が回復する一方で、米国の貿易赤字と財政赤字が拡大する見通しなので、しばらく円高傾向がつづきそうだ」。こんな予想を立てたとします。この予想で利益を得るにはどうすればいいでしょうか。



外貨預金と違い円高でも儲けるチャンス


外貨預金や外貨建てMMFは基本的に外貨を買う取引です。そのため、円安にならないと為替差益が得られません。

それに対し、外国為替証拠金取引の特徴は、「買い」だけでなく「売り」からも取引をスタートできる点です。この取引を使えば、為替レートが円高に動く場合でも利益を得るチャンスがつかめます。つまり、冒頭の円高予想に対して、証拠金取引なら、ドルを売りから取引を初めて円高になったところで買い戻せばいいのです。

ところで、外貨をもっていないのに売るというと「そんな事可能なのか」と思うかもしれません。

ケーキで例えてみます。11月25日に予約販売でケーキを売った後、12月20日にケーキを仕入れ、24日にお客にケーキを引き渡しします。つまり、ケーキがないのに予約販売という形で、先にケーキを売り、後からケーキを調達してそこで利益をかくていしているのです。まさにこれが、売りから始める取引です。 

証拠金取引でも同じで、まず手元にない米ドルを売って円高になったところで米ドルを買い戻すことで取引が完了します。



高金利通貨を売るとスワップ支払いが必要


では、外国為替証拠金取引で実際にドルを売るケースを見てみましょう。

2009年1月7日に先行き円高・ドル安になると予想しドルを92・65円で1万ドル売りました。売った後、為替レートは一時円安にうごきましたが、流れは予想通り円高に向かいました。

「もうこのあたりで利益を確定しよう」と、1月26日に売っていた1万ドルを89・00円で買い戻しました。このT折弾きの為替損益は+3万6500円({売値92・65円-買値89・00円}×1万ドル)です。ただ、円より金利が高いドルを売っていたので、スワップポイントを支払わねばなりません。これは1日あたり9円として19日分で171円為替差益からスワップ損金を支払います。その結果、3万6329円の利益を手にしました。


このように外国為替証拠金取引なら円高でも利益を得られます。

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