外貨定期、高金利のカラクリ

kinkinきんきん

2011年09月07日 06:46

   外貨定期、高金利のカラクリ


短期間ほど高いキャンペーン金利


外貨預金のキャンペーン金利は、円の定期預金の金利に比べると米ドル1カ月定期5%や豪ドル3カ月定期6%など、大変魅力的な数字が並んでいます。このキャンペーン金利は期間毎に異なり、普通の定期預金の金利とは違い、キャンペーン期間が長いほど金利が低く設定されています。



高金利はキャンペーン期間だけ


米ドルを1カ月預けると年利5%!これは魅力的にみえますが、説明文を読んで見ると次のような注意書きがあります。「キャンペーン金利は当初預入時のみの適用となり、満期後は通常金利(店頭表示金利)を適用いたします」。

つまり年5%の金利は最初の一か月だけで、満期後は0.1%などの通常金利へ移行してしまいます。実にその差4.9%です。


このように銀行の外貨定期預金キャンペーンにおいては、短い期間の定期預金の金利を高めに設定して、外貨預金への呼び水にするといった傾向が見られます。


キャンペーン金利は1カ月で修了するうえ、外貨預金の手数料などもかかるためよく見極めないと大きなマイナスとなってしまいます。

昔からおいしい話には裏があるとよく言いますが、外貨投資の特性は金利だけでなく手数料を含めた総合的な観点から、よく見極めたいものです。

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